大瀬良、開幕ローテOK 4回途中無失点! 152キロ出た

 「オープン戦、日本ハム4-3広島」(18日、マツダスタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(25)が開幕ローテ入りする可能性が高まった。2番手で登板し、3回2/3を3安打無失点。日本シリーズでサヨナラ打を浴びた大谷を一ゴロに打ち取り、直球も最速152キロを計測するなど存在感をアピールした。春季キャンプでは故障で出遅れた右腕が、1軍の舞台で一発快投だ。

 苦い記憶を振り払った。七回2死二塁。昨年の日本シリーズ第3戦でサヨナラ打を浴びた大谷を、大瀬良がカットボールで一ゴロに仕留める。「内角の球を引っかけさせることができた」。攻め方は、あのときと同じ。強気の投球でリベンジを果たした。

 最速は152キロ。球数が60球を超えた九回でも148キロを刻んだ。キャンプ中に右脇腹の違和感で離脱し、実戦復帰は12日の教育リーグ・阪神戦。今年初の1軍登板で、パワーピッチャーの輝きを取り戻しつつあることを証明した。

 調整遅れは否めず、結果を出し続けることでしか開幕ローテ入りはかなわない。緒方監督は「一発試験で十分なものを見せてくれた」と高く評価。逆転でのローテ入りが現実味を帯びてきた。

 この日は背番号「15」を背負った。昨季までの2年間、黒田氏には技術面や精神面など多岐にわたり助言を仰いできた。「重みを感じながら投げさせてもらいました」。感謝の思いは尽きない。

 開幕まで2週間を切った。次回登板は19日の体の状態を見て判断する。「真っすぐの質、コントロールは良かった。特別、力を入れていないけど数字(球速)も出た。体も問題はないです」。笑顔を見せながら力を込めた言葉が、頼もしかった。

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