いざ首位決戦!野村&黒田で返り討ちだ 広島連敗も…巨人3連戦で仕切り直す

 「ヤクルト5-2広島」(4日、神宮球場)

 広島が2戦連続の投壊で、下位ヤクルトに痛恨の連敗。2カード連続負け越しで、2位・巨人との差は6・5に縮まった。7差を切るのは6月19日のオリックス戦以来、約2カ月ぶり。5日からは本拠地で直接対決3連戦に臨む。12勝の野村祐輔投手(27)、黒田博樹投手(41)の順で登板する予定。主戦2人がチームの窮地を救う。

 スタンドから声にならぬ声が飛ぶ。下位チーム相手に連敗。沈むナインを鼓舞するように「頑張れ」-と、無数の声がグラウンドに飛んだ。25年ぶりの優勝を前に迎えた最大の正念場。緒方監督は「仕切り直す」とナインの総意を代弁した。

 「チャンスあり、ピンチありの展開だったが。また明日から一戦一戦、戦っていく」

 六回、薮田が山田にダメ押し3ランを浴びた。連敗で2位巨人と6・5差。7差を切るのは6月19日のオリックス戦以来だ。相手は試合数も4少ないが、指揮官は「ゲーム差を気にしたことはない」と力を込める。一戦必勝で快進撃を続けてきたチーム。地の利を生かして連敗を止める。

 ポイントは投手陣。夏場に入って疲れが見え始めている。先発投手の指標となるQS(クオリティースタート=6回以上投げて自責3以内)は、7月28日の巨人戦で福井が記録して以来ない。以降6試合で45失点。負の流れ、巨人の勢いを止めるべく、先陣を切る野村は自然体を強調した。

 「一戦、一戦、自分の投球をするだけです。ゲーム差は相手もあるので、どうすることもできないですから」

 リーグトップの12勝右腕は、今季3戦3勝のGキラーだ。同級生・菅野との対決。この日、神宮の試合前練習では、強めのキャッチボールなどで調整した。前回7月29日のDeNA戦(マツダ)では4回8失点でKO。雪辱に燃えているが、チームは今季3連敗がなく、好データが並ぶ。

 2戦目は黒田が先発する予定。この日はマツダで汗を流した。巨人戦は今季1勝2敗だが、4月2日の対戦で4安打完封勝利。「広島平和記念日」の8月6日、特別な1日となる登板に「いつもと変わらず調整できている。相手がどこでも同じ。目の前の打者、1球に集中して投げる」と気を引き締めている。

 シーズンは残り42試合。野村、黒田でリメークドラマは阻止する。「きょうの試合を反省してね。また一戦、一戦。マツダで仕切り直して戦う」と指揮官。本拠地で返り討ちにして、巨人に引導を渡す。

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