広島・黒田、日米200勝は持ち越し 七回途中で今季ワーストタイ6失点

5回巨人1死一、二塁、巨人・田口麗斗の時、マウンドでボールを見つめる広島・黒田博樹=マツダスタジアム(撮影・神子素慎一)
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 「広島-巨人」(13日、マツダスタジアム)

 日米通算200勝に王手を懸けている広島・黒田博樹投手(41)が、6回2/3を投げて、10安打で今季自己ワーストタイの6失点。6日の中日戦(金沢)に続き、リードを許しての降板。節目の大記録は後半戦に持ち越しとなった。

 二回、先頭の阿部に初球、真ん中高めに浮いた142キロを狙われ、右中間スタンドに先制ソロを浴びた。しかし三回以降は四隅を突く制球力で、巨人打線を圧倒。四回は坂本、五回は村田を見逃し三振に抑えた。勝負球はストレート。「打者のアプローチが変わってきた。不安はなくさないといけない」と今季はフォーシーム、動かない直球を多く投げる。

 最少失点で粘りの投球を続けたが、打線の援護はなく、0-1で迎えた六回。無死二塁のピンチを背負うと坂本、長野を遊ゴロに抑えたが、2死三塁で阿部に一塁線を破る右前適時打を打たれ、2点目を失った。痛烈なゴロが一塁前で、バウンドが変わる不運もあっての痛い失点。さらに村田には、真ん中高めのツーシームを狙われ、左翼席中段に2ランを被弾した。

 続く七回には1死二塁から、橋本到に左翼フェンス直撃二塁打を浴び、痛恨の5点目を失った。2死後には坂本にも中前適時打。ここでベンチから交代を告げられた。

 降板時にはスタンドから大きな拍手でたたえられたが、110球の粘投も報われず、6点のリードを許して無念のKOとなった。この日の一戦で前半戦が終了。節目の200勝は、後半戦に持ち越しとなった。

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