丸、サヨナラ打 1日で首位返り咲き

 「交流戦、広島2-1ソフトバンク」(5日、マツダスタジアム)

 1日で首位返り咲きじゃ!大接戦の末、広島が劇的なサヨナラ勝利。決めたのは丸佳浩外野手(27)だ。1-1の延長十二回無死一、二塁から中前へ決勝の適時打を放った。昨季日本一で現在パ・リーグを独走中のソフトバンクを下し、緒方孝市監督(47)は通算100勝を達成。投打一丸となってつかんだ執念星で、チームは連敗を1分けを挟み2で止めた。

 打球が二遊間を抜けると、真っ赤に染まったスタンドが大歓声に包まれた。一塁を蹴って勝利を確認した丸に向かって、ベンチから仲間が駆け寄る。鈴木らと抱き合い、喜びを爆発。殊勲のヒーローは歓喜のシャワーでずぶぬれとなった。

 一丸でつかんだ勝利だ。1-1の延長十二回。先頭の田中が中前打で出塁すると、続く菊池の送りバントを処理したサファテが一塁へ悪送球。無死一、二塁となり、丸が打席に入った。「とりあえず前に転がして最悪、一、三塁でもいいかなと思っていた」。気持ちを落ち着かせ、バットを構えた。

 そしてカウント2-2から元同僚のソフトバンク守護神が投じた外角の159キロ直球を捉えた。「十分(フォークの)可能性のあるカウントだったので真っすぐを狙いながら。最後は気持ちですね」。自身3年ぶり4度目のサヨナラ打で接戦に終止符を打った。

 チームは首位に再浮上。緒方監督は「全員が報われた勝利だった。(延長十二回で)負けはないんだから1点入れれば勝ち。3、4番に任せた」。丸に送りバントの選択もあったが、不動の3番打者に試合を託した。

 指揮官の理想とする守り勝つ野球を体現した。丸は「本当にきょうは粘れたと思います。欲を言えば先制して自分たちのペースでやりたかった。長いシーズンこういう試合もあるので粘ってこういう攻撃をしていければ、結果も付いてくる」と胸を張った。

 それでも慢心せず「チャンスをしっかり作っていければ得点が入る確率も上がる。反省するところは反省して」と気を引き締めた。

 今季2度目のサヨナラ勝利で延長戦は今季10戦6勝3敗1分け。1分けを挟んで連敗を2で止め、今季初の3連敗を阻止した。7日からは敵地へ乗り込み、日本ハム、楽天との6連戦。「きょうのように粘って戦っていきたいと思います」と丸。昨季日本一軍団を撃破した勢いそのままに、首位の座を突っ走る。

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