広島ドラフト２位・横山弘樹投手（２４）＝ＮＴＴ東日本＝が１１日、マツダスタジアムで全体練習に参加し、初めて実戦形式に近いバント練習を行った。大学、社会人の６年間はＤＨ制で打撃機会が少なかったが、プロでは打者としてもチームに貢献することを誓った。

　開幕ローテ入りが確定している福井、野村と１０日のヤクルト戦で先発５番手争いをしたドラフト１位・岡田（大商大）の４人が野手陣に交じって打席に入った。横山の１打席目は初球をファウルにした後、２球目に成功。あとの２打席は一発で決めた。「バントは形が大事。体に染みこますのがベスト」と犠打の大切さをあらためて認識した。

　カープ投手陣には心強いお手本がいる。大黒柱の黒田だ。昨季のベテラン右腕は打率・０６４ながら犠打成功率１０割を記録。「もっと練習して、１０割決められるようにしたい。自分を助けることにもつながる」と攻撃面でもレジェンドを見習っていく構えだ。

　走塁練習では河田外野守備走塁コーチからリードの歩数など、細かい指導を受けた。「１点をもぎ取るために、しっかりと走りたいです」と気を引き締めた横山。ローテの座を勝ち取り、マウンドでも打席でも全力を尽くす。