広島・永川勝浩投手（３４）が１１日、背水の陣で守護神返り咲きを誓った。「年も年だし、来年は（引退を）考えないといけない年」。今季限りで同級生の東出が引退。「思うところはあります」と自身の立場をかみしめた。

　今季は２６試合に登板し、セーブは０に終わった。大瀬良や中崎が終盤で投げる姿を見て「自分に腹立たしかった。まだできるんじゃないかと自分に話しかけていた」と自らを奮い立たせる。

　この日は広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、１０００万減の年俸５０００万円でサイン。「中継ぎの人間が一番後ろを目指すのは当然」と再び守護神の座を目指す。「体が壊れるぐらいやっていきたい」。プロ１３年目のシーズンへ悲壮な決意を見せた。