河内が引退「生涯カープと決めていた」

 広島は1日、河内貴哉投手(33)、岩見優輝投手(28)、池ノ内亮介投手(26)、中村憲外野手(26)、育成の森下宗外野手(24)の5選手に、来季の契約を結ばないことを通告した。99年度ドラフト1位で入団した河内は、今季限りで現役を引退する意向を表明。左肩手術から奇跡の復活を遂げた左腕は、球団への感謝の気持ちを口にした。5選手の今後は未定。

 16年間のプロ人生が終わった。胸中に去来したのは広島への感謝だった。河内は万感の表情で言葉を紡いだ。

 「高卒でカープに入団して16年。手術もしていろんなことがあったけど、最高の球団で、最高の仲間と、最高のファンの前で、家族にも支えられて野球ができた。この16年間は僕の宝物になった」

 悔いなく現役に別れを告げる。「手術をして4年間もリハビリをさせてもらった。生涯カープと決めていた」。東京・国学院久我山から99年度ドラフトで近鉄、中日と3球団競合の末、交渉権を獲得した広島に入団。1年目の巨人戦でプロ初勝利を挙げた。04年には自己最高の8勝を挙げ、球宴出場も果たした。

 しかし左肩痛などに悩まされ、08年に関節唇および腱板部の修復手術を受けた。戦力外、育成契約を経て、12年に再び支配下登録され1軍マウンドに復帰。貴重な中継ぎ左腕として復活した。今季登板は1試合のみ。鎮痛剤を服用し続けた左肩は、もう限界だった。

 思い出は00年5月3日・ヤクルト戦(広島市民)でのプロ初登板と、左肩手術から復帰した11年5月27日のウエスタン・ソフトバンク戦(マツダ)。「手術をしてから一日一日を一生懸命野球ができたのは僕の誇り。次の人生に生かしたい」。今後は未定だがカープ魂を胸に前進を続けていく。

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