黒田&マエケンで進め!緒方鯉Vローテ

 広島は16日、勝負の12連戦を前に先発ローテを再編した。初戦となる18日の中日戦(ナゴヤドーム)には黒田博樹投手(40)、翌19日の同戦に前田健太投手(27)が登板予定。20日のDeNA戦(マツダ)に福井優也投手(27)、21日の同戦にクリス・ジョンソン投手(30)を当て、4投手は基本的に中4日で回す。12連戦中7試合が上位3チームとの対戦。抜群の安定感を誇る4本柱で必勝態勢を敷く。

 雨粒落ちるグラウンドに出ると、黒田はボソッとつぶやいた。「きょうは中止っぽいな」。投手の指名練習…。真顔で冗談を発した後、笑顔で大粒の汗を流した。勝負の12連戦。先陣を斬るベテランは「負けられない戦い」を自然体で迎える。

 「いつも、いつでも一緒。常に同じ気持ちでマウンドに上がっている。緊張感、プレッシャーは変わらない」

 シーズンは残り16試合となった。チームは15日の巨人戦(マツダ)で、3月以来の勝率5割に復帰した。求められる勝利。カギを握るのは先発陣だ。柱となる黒田は18日の中日戦登板後、中4日で23日のヤクルト戦(神宮)、28日のDeNA戦(横浜)に向かう。

 12連戦中3度の登板を予定。まさにフル回転が求められるが、メジャー経験豊富な右腕は「12連戦?逆に短いくらい。毎試合、出る野手は大変だけど、投げる試合は限られている」と意に介さない。現在9勝で、2桁勝利は目前。「一つの区切りで、響きはいい」とした上で「この年になって、そこだけに固執しているわけじゃない」と、フォア・ザ・チームで戦う。

 黒田に続くのがエース前田。同様に19日の中日戦から、中4日で24日の巨人戦(東京ドーム)、29日のヤクルト戦(神宮)と回る。今季初の中4日となった13日の阪神戦(甲子園)では、7回2安打無失点で13勝目を挙げた。「ここまで来たら状態どうこうより、調子が悪くても勝たないといけない」と覚悟を明かした。

 チーム防御率は2・92で、巨人に次いでリーグ2位。先発に限っても3・00で、同2位と高い数字を残す。最後の勝負となる12連戦も黒田、前田で半分の6試合を消化できる強みがある。「チームの力になりたい。勝利に貢献したい」と黒田。最年長右腕が背中で、勝利への執念を示す。

 安定感光るジョンソン、福井も2度ずつ登板する予定。4本柱にチームの命運を託す。「1試合、1試合が大事。もう取り返しはつかない。悔いのないように最高のピッチングをする」と前田。最後にして最大の連戦。先に見える奇跡へ、重い扉をこじ開けるだけだ。

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