マエケン“開幕投手”奪首へ勢いつける

 “開幕投手”の意気込みでチームを勢いづける。リーグ戦再開の27日・DeNA戦(横浜)に先発する広島・前田健太投手(26)が26日、マツダスタジアムで最終調整を行った。キャッチボールなどで汗を流した右腕は、「連勝中ですけど試合の間が空いている。イチからのつもりで考えています。もう一度いい雰囲気、流れをつくるイメージでいく」と意気込んだ。

 チームが交流戦最下位、9連敗後5連勝中であることは忘れ、新たな気持ちで臨む。まさに“開幕投手”として、首位巨人を追う機運を高めるつもりだ。

 6月にDeNAに新加入したグリエルとは初対戦となる。入団時に対戦したい投手に挙げられた前田は「三拍子そろっている。打率も残すし、甘い球は長打にする。映像も見て、マウンドでもいろいろ感じながら投げていきたい」と、警戒心を口にした。

 新たな武器もある。6勝目を挙げた前回19日・楽天戦で初披露したカットボールだ。「まだ100%ではないが、試合で使わないと覚えられない」。警戒する元キューバ代表にも、惜しみなく投入する構えだ。

 チームは交流戦で2位に転落したが、前田には落胆も焦りもない。「例年よりはいい位置にいる。もっとしんどい時が後半に来る。その時が大事」。先を見据えながら、再発進を白星で飾る。

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