マエケン、九里と連勝バトンつなぐぞ!

 広島のドラフト2位・九里亜蓮投手(22)=亜大=とエースの前田健太投手(26)が27日、ロッテ撃破を誓った。九里は28日に、前田は29日に先発する予定だ。この日は、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した両右腕。交流戦首位のロッテを封じ、チームを勝利に導く。

 ロッテはこの日は阪神に完封負けを喫したものの、交流戦首位で好調な打線がチームを引っ張っている。28日に先陣を切る九里は「積極性があるイメージ。繊細かつ大胆に攻めていきたい」と意気込んだ。

 ここまで2勝2敗。4月19日のDeNA戦(横浜)で2勝目を挙げた後、白星はない。それでも背水の覚悟で臨んだ13日の阪神戦(米子)で7回1失点。前回21日のソフトバンク戦(ヤフオク)でも7回1失点と先発の仕事を果たした。

 「悪いときは神経質になり過ぎていた。捕手が構えたところに投げないといけないと、フォームが崩れていた」。投球を映像でチェックしフォームを修正。気持ちも一新した。2試合連続での好投に「今は低めに集められる」。取り戻した制球力に表情は明るい。

 2戦目の29日は、前田が成瀬と投げ合う予定だ。今季は2度エース対決に臨んだ。しかし、いずれも黒星。前回23日のオリックス戦(ほっと)では8回無失点だった金子に対し、7回3失点で3敗目(4勝)を喫した。だが「重圧はあるけど嫌ではない」。互いがエースゆえにテンポ良く試合が進む。「いいリズムで投げられる」と歓迎した。

 九里と同様に上向く状態に手応えを感じている。この日は登板前最後のブルペン入りで調整した。「以前は力が入り過ぎていた。今は軽く投げられる。良くなってきた」。復調の兆しに白い歯をこぼした。

 野村政権になって初の交流戦勝ち越しを狙う今季。チームは開幕から4連敗を喫したが、25日からの西武戦で2連勝。そして、今回の2連戦でも連勝継続をもくろむ。九里、前田はともに「勝ちに結びつく投球をしたい」と意気込んだ。右腕2人がチームをさらに上昇気流に乗せる。

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