野村鯉が憲伸撃つ!マエケンで開幕必勝

 広島・野村謙二郎監督(47)が24日、都内で行われた「セ・リーグファンミーティング」に参加。28日・開幕戦(ナゴヤドーム)の相手、中日・谷繁元信監督は川上憲伸投手の先発を公表した。これに対して鯉将は、23年ぶりの優勝に向けてベテラン右腕を粉砕し、開幕ダッシュにつなげていく覚悟を示した。

 最初は少しばかり、サプライズだった。野村監督は「大野が来ると思っていた。川上もあり得たが…」と、素直な心境を述べた。

 順に5球団の監督が開幕投手を発表後、一度は公表を拒んだ谷繁監督が口を開いた。野村監督が「言わなくてもいいよ」と途中で声をかけたが、それを振り切るかのように、川上の名を宣言した。

 野村監督は「誰が来てもいいように準備はしていたけど、中日はそういうことは言わないチームだと思っていた。谷繁監督になり雰囲気が変わったのかな」。表情を引き締め、警戒も忘れなかった。

 開幕投手本命だった左腕の大野から、右腕の川上になったことで、三塁にドラフト3位の田中(JR東日本)をスタメン起用する選択肢が浮上した。三塁の本命は堂林だが、オープン戦ラスト3試合で10打数9三振と絶不調。一方で、左打者の田中は打率・333と好調で、23日・ソフトバンク戦(マツダ)は「1番・三塁」で先発出場している。

 指揮官は「堂林のようにやっていると、こちらも調子が狂う。最初に言った通り、全員で競争し調子のいい者を使う」と言及。田中が開幕戦に先発出場すれば、新人では06年の梵以来となる。「(堂林は)一番育ってほしい選手。今のままではバットに当たらない。2、3日考えたい」と、含みも持たせた。

 広島の開幕投手は前田。昨年は中日に13勝11敗、10年ぶりに勝ち越しただけに「マエケンで落とすわけにはいかない。昨年に苦手意識はなくしたし、これを続けたい」と気合を入れた。

 会場では広島ファンが最も多かった。早くも熱い鯉党に向けて「期待に応えたい。使命感がある。僕らは1番を目指す」と誓った指揮官。23年ぶりの優勝へ、憲伸打ちから弾みをつける。

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