野村カープ本気星!本番想定“開幕戦”

 「オープン戦、DeNA1-2広島」(18日、横浜)

 広島の野村謙二郎監督(47)が“開幕モード”で勝利をもぎ取った。相手は右腕の久保だったが、28日の中日との開幕戦(ナゴヤド)で先発が有力視される左腕・大野を想定し、打順を編成。1、2番を菊池、丸の順番に入れ替えるなどジグザグの打線を組んだ見事な集中打で逆転勝利。指揮官も「勝って満足」とご満悦だった。

 指揮官は横浜で本番さながらの采配に打って出た。ここまで丸、菊池の順番で固定していた1、2番を初めて“解体”。開幕戦での対戦が予想される中日の左腕・大野を想定し、1番の菊池から右、左が交互に座るジグザグ打線を組んだ。

 DeNAの先発は右腕の久保。さすがに対左腕仕様の鯉打線は攻略にてこずったが、それでも五回に機能した。1死からエルドレッド、石原が連打で好機をつくり、2死二、三塁で、菊池が久保の高めに浮いた直球を中前へ逆転適時打。「1、2打席でやられていたので何とか打ちたかった」と頬を緩ませた。

 本来ならば左投手に対して試したい打線だが、9日のヤクルト・ナーブソン以来、相手の先発は右投手ばかり。しかも今後も開幕まで左投手と対戦しない可能性が高い。「左投手との対戦がないんだよな」と悩んでいた野村監督としては、苦肉の策だったようで「新聞でしか見ていないけど、開幕戦で大野が来るみたいだからね。ジグザグ打線がどんな動きをするのか見てみたかった」と説明した。

 ポイントの一つは「5番・堂林」だった。「5番に堂林を入れることで足を使える攻撃ができる」と新井打撃コーチ。松山、キラ、エルドレッドらが並ぶ中軸は破壊力がある半面、機動力は0。しかしこの日はキラ以外の上位4人に走力があるため、機動力を使う攻撃ができる。実際に菊池、丸が二盗に成功。今年の攻撃の新たなオプションになる可能性はある。

 投手起用でも細かい継投で1点差を守りきった。「(16日の)千葉での試合が終わった後、チームにはこれから勝ちにこだわると言っていた。僕としては勝ったことに満足している」と力強く語った野村監督。オープン戦残り4試合、本番モード全開で最後の総仕上げに入る。

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