開幕から２１試合連続無失点中の広島・河内貴哉投手（３１）が３０日、大記録を前に“無心”を強調した。９８年・佐々木（横浜）、昨季の山口（巨人）の持つセ・リーグ記録は、開幕から２４試合連続無失点。あと「３」に迫る左腕は「これからも打者１人を打ち取ることの積み重ね」と、謙虚に話した。

　５月３、４日の巨人戦（東京ドーム）では阿部を斬るなど、今季は左キラーとしてのポジションを確立。ただ本人は「僕の出した走者がかえっていないだけ。たまたま。人の走者をかえしているし、防御率０・００の感覚はない」と満足感はない。

　昨季は左肩の手術を乗り越え１４８２日ぶりに１軍復活登板。８月１６日のヤクルト戦（マツダ）で飾った２９０３日ぶりの勝利は感動を呼んだ。「去年があるから今年は精神的にも技術的にも充実している」と言う苦労人左腕に、今季は記録で注目が集まる。