ペナントを左右する今季最後のGT戦で疑問を感じた巨人のベンチワーク 藤田平氏「大山は敬遠だろう」
「阪神2-2巨人」(1日、甲子園球場)
阪神は延長12回を戦い引き分け。優勝マジックを1つ減らして「2」とした。1点を追う九回2死二、三塁で大山がマルティネスから中前打を放って追いついた。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は巨人サイドのベンチワークを疑問視。「あの場面、普通なら敬遠だろう」と語り、あえて大山勝負を選択した橋上采配に首をひねった。
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勝つことが大前提の巨人にとっては非常に痛い引き分け、阪神にとっては何とか踏ん張った意味ある引き分け試合となった。
14本もヒットを打って勝てなかった阪神は“拙守”が失点につながるシーンもあり、今は生みの苦しみを味わっているのかもしれない。
一方で巨人はベンチ判断が勝利を手放したとも言える。両チームともに“決め手”を欠いたようなゲーム展開ではあったが、引き分けという結果がそれをよく表している。
巨人は1点リードの九回2死二、三塁という大事な局面で、マルティネスが大山との勝負を選んだが、これが裏目に出て同点打につながった。初球に植田が盗塁して一塁が空いていたのだから、あそこはどう考えても敬遠だろう。
大山を歩かして高寺勝負で打たれたなら仕方がない。諦めもつく。実績も経験も十分で、3打席目にホームランを打っている打者と比較するまでもない話だ。
このベンチワークには大いに疑問が残った。まるでバッテリーにすべてを任せているような采配。あそこはベンチが腹を決めないといけない場面だった。
ペナントを左右する最後の最後で、命取りに等しい厳しい結末となってしまった。
投手交代では竹丸を五回で下ろして継投に出たところも、果たしてどうだったのか。結果的に2番手の西舘が1-0の六回、いきなり先頭の大山に一発を浴びた。
とはいえ2打点を挙げて敗戦からチームを救った大山の働きは立派の一語に尽きる。経験豊富で“ここは何をしなければいけないか”ということをよく分かっている。外国人投手に相性がいいのも彼の強み。
このところバットが振れているし、ベテランの存在感というものを十分に出している。さすがやね。頼りになる選手ですわ。
仮に阪神がこの試合を落とすようなことになっていれば、残り5試合でマジックが3。2つと3つ。この差は大きい。
