阪神激闘ドローでM2!大山3戦連発20号&九回起死回生の同点打 佐藤輝&森下と球団史上初生え抜き20発トリオ完成 最短3日V
阪神は今季最長となる5時間5分の激闘の末、ドロー決着で優勝へのマジックを「2」とした。今季最後の巨人との伝統の一戦で、意地を見せたのは大山悠輔内野手(31)だ。六回に自身3戦連発となる同点の20号ソロを放つと、九回には起死回生の同点打をマーク。チームを救う活躍を見せ、最短Vは3日となった。
この試合は終わらない、終わらせない。大山の執念が乗り移った打球に、聖地のボルテージははね上がった。「(引き分けに持ち込めたのは)大きいと思います」。2度も試合を振り出しに戻した、執念ドローの立役者は静かにうなずいた。
場面は1点を追う九回2死二、三塁だ。マウンドには難攻不落の相手守護神・マルティネス。2球で簡単に追い込まれたが、その後は変化球の誘いに乗らず、カウント3-2まで持ってきた。運命の6球目。相手が意を決してぶち込んできた153キロ直球をはじき返した。
打球はマルティネスの伸ばしたグラブの先を抜けて二遊間を突破。三走・中野が同点の本塁を踏み、徳俵に足がかかった状況から試合を振り出しに戻した。揺れる聖地の熱狂は、一塁上の大山に降り注がれた。
この試合は序盤から再三得点圏に走者を進めながらホームが遠い…そんな展開が続いた。大山自身も初回1死満塁で痛恨の三ゴロ併殺。三回にも1死二、三塁から外野へ打球を飛ばしたが、左翼・丸の好返球に阻まれた。1点が遠すぎる展開に、ため息ばかりが積もる聖地を一振りで変えてみせたのも背番号3だった。
0-1とリードされた六回。この回からマウンドに上がった2番手・西舘の5球目、高めに浮いてきたスライダーを見逃さなかった。力強く引っ張り抜いた打球は左中間スタンドギリギリに着弾する同点の20号ソロ。3戦連続となるアーチで23本塁打を放った2022年以来、4年ぶりに20本塁打に到達した。これで森下、佐藤輝と合わせて球団史上初の生え抜き20発トリオが完成。猛虎の歴史にその名を刻んだ。
今季最長5時間5分に及んだ延長十二回の死闘は両軍譲らず引き分け。優勝マジックは一つ減って「2」となった。自身のバットで歓喜のゴールテープにまた一歩前進させたが、「チームのみんなが粘ってくれたので、引き分けですけど粘れたのは良かった」と背番号3は仲間への感謝を忘れない。ゼロになるまで隙を見せない。それでこそわれらの大山。そのバットで今度は10月までもつれた混セを終わらせる。
