ソフトバンクが60年ぶり3連覇達成!胴上げ仕切り直しのハプニングも7度、宙を舞う 破竹の9連勝で他球団の追随許さず独走&圧倒V 新戦力の台頭&ベテランの復活が原動力に
「オリックス1-7ソフトバンク」(17日、京セラドーム大阪)
優勝マジックを2としていたソフトバンクがリーグ3連覇を達成。前身の南海ホークスが成し遂げた1966年以来、球団史上3度目の快挙となった。今季最長の9連勝で偉業をたぐり寄せた。
ゲームセットの瞬間、選手達は駆け足でマウンドに向かった。小久保監督は笑みを浮かべ、スタンドに手を振りながらフィールドへ。マウンドの後方で選手達に囲まれ体を持ち上げられたが、一度ストップ。まさかの展開となったが仕切り直しで7度、宙を舞った。
強さを象徴するようなゲームだった。1点を追う六回、柳田の安打から好機を広げると柳町のタイムリーで試合を振り出しに戻した。さらに川瀬がきっちりと送りバントを決め、続く牧原大が右越えの2点三塁打で勝ち越しに成功。相手のバッテリーエラーで1点を加え、一挙4点のビッグイニングで試合を決めた。九回にもダメ押しの3点を奪った。
投げては松本晴がしっかりとゲームを作り、紅林のソロ本塁打による1失点に抑えた。リードを守り切り、2位・西武が敗れたことで一気の9連勝で優勝をつかんだ。
ソフトバンクは今季、エース・有原が日本ハムへ流出。先発投手陣の立て直しが急務となっていた中、開幕カードでライバルの日本ハムに3連勝を収めた。
以降は5月に勝率5割を割り込むなど、失速することもあったが、2023年度ドラフト1位の前田悠伍投手が台頭。ここまで規定投球回に到達していないが、19試合の登板で無傷の12連勝とチームの勢いを加速させた。交流戦で惜しくも優勝を逃したが、14勝4敗と10個の貯金を積み上げた。リーグ戦再開後も勢いを維持し、最初の日本ハム3連戦で勝ち越すと着実に貯金を積み上げていった。
打線も近藤、栗原の中軸に加え、ベテランの柳田が復活を果たした。正木もチーム3位の本塁打数をマークするなど戦力の底上げに成功。他球団の追随を許さず、3年連続のペナントを勝ち取った。
球団史上3度目のリーグ3連覇。2リーグ分立直後の1951年から53年にかけて山本一人監督が、1964年から66年にかけて鶴岡一人監督が率いて以来となる快挙。育成システムを含めた豊富な戦力に外部からの血を混ぜ、作り上げた常勝軍団。小久保監督もベンチで喜怒哀楽を前面に出した。時には試合後に報道陣を通じて厳しい言葉を投げかけることもあった。
そこでチームを律し、勝つためにという意思統一を図った指揮官。個人の才能に加え、組織力を形成したチームはパ・リーグを圧倒した。次に目指すのは2年連続の日本一。短期決戦を勝ち抜き、最高の栄冠を手にした翌年、球団史上初となる4連覇への挑戦に挑む。
