健大高崎 初Vならず 青柳監督「日本一になるまでの力はまだなかった」八回スクイズ警戒も「時間が空いて流れが変わった」
「全国高校野球選手権・決勝、智弁和歌山4-3健大高崎」(22日、甲子園球場)
頂点まであと一歩及ばなかった。健大高崎・青柳博文監督(54)は初めての夏の決勝を振り返り「力は精いっぱい出せた。日本一になるまでの力はまだなかった」と悔しげな表情を見せた。
一瞬見えた勝機がナインにとっては重圧となった。石田雄星外野手(3年)が逆転2ランを放って1点リードして迎えた八回の守備。1死二、三塁でスクイズを許してすぐさま同点に追いつかれた。直前には相手がスクイズを仕掛けてファウルになった打球が大岩翔斗捕手(3年)に直撃。約3分間のインターバルが取られてスクイズ警戒で挑んだ中でも防ぐことができず、指揮官は「スクイズは来ると思いましたけど。時間が空いて流れが変わった」と振り返った。
直後の1死一、三塁では代わって登板した石田翔大投手(3年)の暴投で決勝点を献上。大岩はバッテリー間で球種のサインが合わなかったことを明かしながらも「それは言い訳にしかならない。自分の技術不足」と唇をかんだ。石田翔はアルプス席へのあいさつの際、グラウンドに四つんばいになって泣き崩れた。
先発した2年生エース・石垣聡志投手は智弁和歌山打線を5回7安打2失点に抑える粘投。今大会は2完投を遂げるなど、準優勝に終わったが夏の聖地で自信を得た。「甲子園での借りは甲子園で返す。この経験を無駄にしないように次に生かしていきたい」。試合後のインタビュールームでは、悔し涙を流す先輩たちの姿を、後輩たちが目に焼き付けていた。あと一歩を埋めるべく、健大高崎ナインは来年の夏に向かう。
