全員でマウンドに集まり喜ぶ智弁和歌山ナイン 21年Vは喜び表現せず 中谷監督が違いを説明

 「全国高校野球選手権・決勝、智弁和歌山4-3健大高崎」(22日、甲子園球場)

 智弁和歌山が接戦を制し、5年ぶり4度目となる夏の甲子園を制した。勝利の瞬間、グラウンドのナインもベンチメンバーも全員がマウンド付近に集まり、抱き合って喜びを表現した。前回優勝の2021年は、終了時にガッツポーズさえせず、静かに整列して校歌を聴いていた。

 この違いについて、中谷仁監督は「21年は、前年もコロナで中止になっていたし、大会をやってもらうことにまず敬意というか。いろんな人が子供たちのためにやってくれたことが、まずあった。それを外して、僕らの感情を爆発させるのはどうなんだろう?と、子供たちと話したと思う」と当時を振り返った。「でも、ずっと甲子園を夢見ていたから、君らに任せる。でも集まらないというのもかっこいいんじゃない?と言っていたと思う。子供達に(どう振る舞うか)決めてもらって、僕らが責任を取ると」と、選手と話し合った上で自主性に任せた結果、喜びを控えることにになったという。新型コロナウイルス流行で20年の大会が中止になった事実や、体調不良者が出て出場辞退するチームも相次いだことなど、さまざまな状況を踏まえた上で選手も決断した模様だ。

 コロナ禍も明け、5年ぶりの栄冠に「今はSNSの普及もあり、高校生なのに、高校生らしいことが批判されてしまうということがあって。高校生なんだから喜びを爆発させても、インタビューが下手でも、かわいいし魅力があるんじゃないかと」と、選手たちの喜ぶ姿に目を細めた。「かっこいい男になろうよという意味では、今日は僕は何の話もしてないが、集まって喜びを爆発させるのも高校生らしくてかわいくて素晴らしいことだと思う。それだけ野球も勉強もしてきたので」と見解を説明した。

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