仙台育英 史上5校目夏50勝 古川完封「最後まで投げきれて良かったです」プロ注目の花咲徳栄・黒川との投げ合い制す

 「全国高校野球選手権・2回戦、仙台育英1-0花咲徳栄」(12日、甲子園球場)

 2回戦3試合が行われ、仙台育英(宮城)が花咲徳栄(埼玉)を1-0で下し、史上5校目となる夏の甲子園通算50勝に到達した。先発の古川諒弥投手(2年)が5安打無失点で入学後初の完封勝利を挙げた。24年ぶり出場の拓大紅陵(千葉)は佐賀商を1-0で破った。準優勝した1992年以来の勝利。佐野日大(栃木)は神村学園(鹿児島)に3-1で競り勝った。台風による天候不良が見込まれたため、第4試合の東海大甲府-健大高崎は順延となり、13日の第1試合に行われる。

 古川は最後の打者を空振り三振に仕留めると、右手を力強く振ってガッツポーズを繰り出した。スコアボードに並んだ九つの0を見つめ、胸を張って校歌を歌う。1点を守り抜いた。

 「一人一人投げていこうと思いました。最後まで投げきれて良かったです」

 花咲徳栄打線相手に四回まで無安打投球を披露。スライダーを巧みに織り交ぜながらテンポよくアウトを重ねた。九回は1死二塁と一打同点の危機を招いたが、低めにスプリットを投げきって2者連続空振り三振。2年生右腕が9回5安打無失点で入学後初となる完封勝利を手にし、史上5校目となる夏の甲子園50勝の主役となった。

 実家で飼っている猫の「かい」の存在が原動力だ。親から送られてくる愛猫の写真を見て「癒やされています」と笑う。かいとの出会いは小学4年時。木の上に登って降りられなくなっているところを古川が発見して保護したという。趣味はYouTubeで猫の動画を見ること。「(猫のいいところは)ツンデレなところ」とマウンドの真剣な表情とは一転、試合後はあどけない笑みを浮かべて猫愛を語り尽くした。

 相手のプロ注目右腕・黒川との投げ合いを制して大舞台で名を挙げた。「次もチームを勝たせる投球がしたい」。猫好きの17歳が4年ぶりの夏の頂点へとけん引する。

 ◆古川諒弥(ふるかわ・りょうや)2009年7月6日生まれ、17歳。北海道茅部郡出身。173センチ、77キロ。右投げ左打ち、投手。幼稚園の頃に砂原野球少年団で野球を始め、砂原中軟式野球部と函館ネースボールクラブでプレー。仙台育英では1年秋からベンチ入り。最速145キロ。

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