東日大昌平が甲子園初勝利 九回2死からアウト判定がビデオ検証で覆る→直後にV打 監督「辛抱強く戦ってくれた」
「全国高校野球選手権・1回戦、東日大昌平2-1白樺学園」(8日、甲子園球場)
1回戦4試合が行われ、春夏合わせて初出場の東日本国際大昌平(福島)が白樺学園(北北海道)に競り勝ち、創部27年目で甲子園初勝利をつかんだ。九回は今大会3度目のビデオ検証で初めて判定が覆り、入ケ町隼仁外野手(3年)が勝ち越し打。エースの照沼佑崇投手(3年)が1失点完投した。青森山田は遊学館(石川)を6-5で下し、大分商は日本文理(新潟)に対し逆転で29年ぶりの勝利。英明(香川)は4-1で関東第一(東東京)から逆転勝利を収めた。
九回の“一幕”で完全に流れを引き寄せた。初聖地で記憶に残る1勝目。江井康胤監督(55)は「苦しくなるのは当たり前。本当に勝てて良かった。辛抱強く戦ってくれた」と粘り強く戦い抜いた部員をたたえた。
明暗を分けた九回2死一、二塁。入ケ町の打席で二塁にけん制され、二走・小内壱晟捕手(3年)はアウト判定に。「自信があってセーフになってくれと思って、監督にお願いした。心臓バクバクで頼むからお願いと」と指揮官にビデオ検証要請のサインを送った。
ここで今大会から導入されているビデオ検証が実施され、初めて判定が覆りセーフに。三塁側の応援席とナインは一気に爆発した。事前にサインを決めスムーズに判定に持ち込んだことで、勢いが途切れることなく結果につなげた。
入ケ町は「ベンチもセーフを確信している感じだったので、自分も確信して」とすぐに切り替えて打席へ。鋭く左前に運ぶと、小内の激走からのスライディングで大きな1点を勝ち取った。試合後、入ケ町は「本当にうれしい。『自分、ヒーローだな』と思いました」と初々しく喜んだ。江井監督は審判員に感謝を示しつつ、「ジャッジが変わったのは大きかった」と勝敗のカギとなった場面を振り返った。
聖地のアルプス席はフラダンス部など大勢の応援団が駆けつけ、初勝利の瞬間をともに歓喜した。東日本国際大学でもパブリックビューイングが行われるなど、“福島の星”の激闘に大盛り上がりだ。「次も勝ちます!」。青森山田との次戦へヒーローは高らかと宣言した。
