井口資仁氏 侍新監督に内定 「選手時代に五輪銀」「日米を知る男」「監督経験アリ」メジャー経験者で初
野球日本代表「侍ジャパン」の次期監督に元ロッテ監督の井口資仁氏(51)が内定したことが17日、分かった。走攻守そろった強打の内野手として日本球界と、米大リーグで頂点を極めた経験を持つ井口氏は、メジャー経験者としては初の代表監督となる。ドジャースの大谷翔平投手(32)らメジャー組の参戦が予想される2028年のロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目指す。近く正式発表となる見通し。
日米球界で豊富な実績を残してきた井口氏が、侍ジャパンを率いることになった。
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンは史上ワーストのベスト8で敗退。立て直しに向けて、侍ジャパン強化委員会は5月末に任期満了で退任した井端弘和監督の後任の人選を進めてきたが、複数の候補者の中から井口氏を招聘(しょうへい)する方針を固め、合意を取り付けた。現在は井口ジャパンとしての組閣作業が進められている。
世界を舞台に戦い、かつ監督経験もある井口氏の代表監督就任は、申し分のない人選と言える。
青学大時代の1996年にはアトランタ五輪に日本代表として出場し、銀メダル獲得に貢献。ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテでは日本一に輝いた実績を持つ。さらに米大リーグ3球団でプレーし、ホワイトソックス時代にワールドシリーズ制覇を経験するなど日米双方の野球を熟知する。
監督としても2018年からロッテで5シーズン指揮を執り、データを重視した采配でチームを2年連続2位に導くなど手腕を発揮してきた。
「五輪経験者」「日米でプレー」「監督経験」という要素は国際舞台で短期決戦を戦い抜くことが求められる代表監督に不可欠なものとして高く評価されている。
日本野球機構(NPB)は「現段階ではコメントは差し控えます。正式に決まり次第、速やかに公表いたします」とコメントしており、近日中に発表となる運び。
井口ジャパンの初陣は、11月開催予定のアジアプロ野球チャンピオンシップとなる。来年11月には五輪予選を兼ねた国際大会「プレミア12」が控える。その先にあるのは28年のロス五輪。大谷らメジャー組も束ねながら、金メダル獲得を目指す戦いが始まる。
◆2028年ロサンゼルス五輪 出場枠は6チーム。既に開催国の米国、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝したベネズエラ、4強のドミニカ共和国の出場は決まっている。日本は来年11月の国際大会「プレミア12」で出場権獲得を目指す。16チームで争うプレミア12ではアジア最上位国と欧州・オセアニアの最上位国に出場権が与えられ、最後の1枠は28年3月までに開催予定の世界最終予選で決まる。
◆井口 資仁(いぐち・ただひと)1974年12月4日生まれ、東京都出身。51歳。現役時代は178センチ、91キロ。右投げ右打ち。国学院久我山2年時に夏の甲子園出場。青学大では96年アトランタ五輪に出場し銀メダル。96年度ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。05年ホワイトソックスを振り出しにメジャーで08年までプレー。09年ロッテで日本復帰し17年限りで引退。その後18年からロッテ監督を5年間務めた。
