カープ名原先輩の活躍刺激 瀬戸内コールド発進 「気合と根性で戦います」寺尾大会第1号「みんなの憧れ、スターです」
「高校野球広島大会・1回戦、瀬戸内10-0呉三津田」(6日、鶴岡一人記念球場)
1回戦10試合が行われた。昨夏4強の瀬戸内が、10-0の六回コールドで呉三津田を下した。「3番・左翼」で出場した寺尾海外野手(3年)が、大会第1号となる左越え2ランを放った。カープで大ブレーク中の名原典彦外野手(26)の母校で、先輩の活躍に大きな刺激を受けての活躍。チームは2013年以来となる夏の甲子園出場へ好発進だ。
三塁を回ると、寺尾は最高の笑顔を見せた。3点を奪って迎えた二回2死二塁で、左越え2ランだ。高校通算4本目の一発は、大会第1号。「本塁打を打つタイプじゃないので、ビックリしました」。大粒の汗を拭いながら、再び白い歯がこぼれた。
捕手として瀬戸内に入学。昨秋に外野手に転向した。持ち前の打力をさらに生かすために取り組んだのは、過酷な食トレ。寮生活を送る中、毎食1キロ以上の白米を食べることを自身に課した。
「食べるのは得意じゃない。しんどかった」
大好きな唐揚げで食を進め、苦手な魚料理とも格闘しながら胃袋を広げた。努力は実となり、体重は1年間で14キロ増え85キロに到達。打球はグングン力強くなった。「本当に感謝しています」。寮のスタッフに支えられ、放った一本でもあった。
カープで活躍する名原の母校。昨年末のOB会では、プロで戦う先輩の姿を目に焼き付けた。直接、話をすることはなかったが「人柄の良さを感じました。みんなの憧れ、スターです」。マツダスタジアムが見える高台のグラウンドで汗を流す。同じ外野手でもあり、大きな刺激を受けた。
昨秋は2回戦、今春は1回戦で敗れた。今チームの合言葉は「下克上」。この日は、先発全員安打となる14安打を放ち10得点した。カープOBでもある永田利則監督(64)は「みんなバットが振れている」と手応えを感じていた。
12日の2回戦は、今春準優勝の近大広島高福山と戦う。寺尾は「気合と根性で戦います。つなぐ気持ちで打席に入る」と前を見据える。一丸となって「下克上」を成し遂げてみせる。
