DeNA CSファーストS突破 初回5失点もすぐさま反撃!蝦名「今日で決める」劇的サヨナラ打
「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、DeNA7-6巨人」(12日、横浜スタジアム)
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ(3試合制)は12日、セ、パ両リーグの第2戦が行われ、セはレギュラーシーズン2位のDeNA、パも2位の日本ハムがともに2連勝とし、いずれも2年連続でファイナルステージに進出した。ファイナルステージ(6試合制)はセ、パともに15日に始まる。リーグ優勝の阪神とソフトバンクが1勝のアドバンテージを持ち、日本シリーズ出場権を懸けて戦う。
4時間31分の死闘にケリをつけたのは蝦名だった。5-6と勝ち越された直後の延長十一回、同点に追い付き、なおも2死一、三塁。ほとばしる執念をバットに乗せ、劇的サヨナラ打でファイナルS進出を決めた。
「甘い球が来たらいこうと思っていましたが、仕留められない自分がいたんで『何してんだ!』って。最後決められて良かったです」。カウント2-2から7球目を左前にはじき返した蝦名は、殊勲の一打に実直な笑顔を弾ませた。すっかり漆黒の夜空が広がったハマスタ。スタンドの360度を青に染めたベイ党が総立ちでたたえた。
壮絶な試合だった。初回に先発のジャクソンがまさかの5失点。その裏に佐野の2ラン、石上の3ランですぐさま振り出しに戻した。二回から緊急登板した2番手・石田裕らの好救援もあり、その後は投手戦に突入した。延長十一回に勝ち越しを許し、敗戦まであと1死と追い込まれながらも劇的白星をもぎ取った。蝦名は「みんな最後まで戦おうという空気になっていた。今日で決める、というその覚悟と責任感を持っていた」と振り返った。
今季後半戦から「1番」に定着。我慢強く使ってくれた三浦監督は、自身が新人時代の2軍監督だった。「入った時からずっと一緒にやってきた。監督をもう一度胴上げしたい」。今季限りで退任する恩師への感謝を込めたポストシーズン。「また横浜に帰ってきます!」。お立ち台で日本シリーズでの帰還を約束し、いざ甲子園に乗り込む。





