悪夢の巨人 なぜ?戸郷まさかの初回5失点 評論家「自信のなさが出た」11回は「勝負を急いだ」あと1球から逆転許す
「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、DeNA7-6巨人」(12日、横浜スタジアム)
巨人が初回5得点を守り切れず、逆転サヨナラ負けで2連敗。ファイナルS進出を逃した。
初回に佐々木の先頭打者本塁打などで一挙5点を入れたが、先発・戸郷が乱調。佐野に2ラン、石上に3ランを打たれ、瞬く間に5点のリードをはき出した。戸郷は3回6安打5失点で無念の降板となった。
巨人OBのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「佐野と石上、いずれも高めに浮いた真っすぐを打たれた。今年の戸郷はいい時と比較すれば、真っすぐが全然違う。真っすぐで追い込んでフォークというパターンで振ってもらえない。球速が2、3キロ落ちると倍返しで打ち返される」と指摘。続けて、「初回、自分のタイムリーもあって5点も入った。これ以上ない展開で、少し気持ちも守りに入ったと思う。丁寧にいこうと思っていたところで佐野にガツンといかれ、その後はペナントレースの自信のなさが出てしまった」と語った。
それでも、リリーフ陣が奮闘。延長では十一回に佐々木の適時内野安打で勝ち越した。だが、その裏に十一回2死走者なし、2ストライクから石上に内野安打を許し、暗転した。
マウンドの田中瑛は初球を投じる前に一塁牽制は入れたものの、1-1から完全にモーションを盗まれて二盗を許した。結果的に得点圏に走者を進めたことが響き、林に同点の左前適時打を浴びた。さらに、続く蝦名のサヨナラ打で終戦となった。
関本氏は「2死2ストライク走者なしからだからな。早く終わらせたいという気持ちがあって勝負を急いだところがあったと思う。簡単に二盗を許したのも痛かった。もう少し、けん制を挟むなり、タイミングをずらすなり、工夫が欲しかった」と振り返った。
昨季優勝から3位で終わり、CSでも2連敗。「初回5点から、信じられない展開。ただ、今季を象徴するような逆転負けだった」とも語った。





