ロッテ・美馬が引退試合「3球目で肘が飛んでしまって」田中将には「この先も勝ってほしい」引退後にやることは「まずは肘の検査」
「ロッテ1-2楽天」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテ・美馬学投手が引退セレモニー。15年のプロ生活に終止符を打ち、涙を流した。
この日の引退登板では、打者1人限定で先発。楽天も最後の相手として1番に浅村を起用した。2球で追い込んだ後の3球目以降は内角に抜け、最後の5、6球目は背後を通過。6球目の123キロを浅村が空振りし三振で15年のプロ生活に終止符を打った。
「いや、3球目で肘が飛んでしまって、アサ(浅村)に迷惑かけてしまったんで、申し訳なかったなと思います。本当に最後、限界だったのかなと思うんで、そこまでできたのが本当に幸せだったかなと思います」と明かした。引退理由にもなった、6度手術した右肘が最後の最後で痛みを訴えた。
試合後はセレモニーが行われ、この日200勝を達成した巨人・田中将らからのメッセージも放映された。田中将は「一生懸命やっている美馬さんの姿を見て僕も育ってきた」と言葉を送られた。
美馬は引退試合と快挙が重なったことに「すごい縁がありますね」と語り、「『僕はもう走れるとこまで走り続けます』っていうのは言ってたんで。この先もずっとたくさん勝ってほしいな。僕の中でもスーパースターで大エースなんで、本当に最後投げれなくなるまで、最後までやってもらいたいなと思います」とエールを送った。
セレモニーでは両軍選手関係者からの胴上げで宙を舞った。「こういう形で送り出してもらって、ほんとに幸せだなっていうのを感じてました」と感想を語り「ホッとしてます。本当にそれが1番ですかね。はい。『終わったな』っていう寂しさより、本当にほっとしてるのが1番かなと思います」と心境を明かした。
今後については未定だが「(野球に)携わっていければ」と言う。プロ野球生活を終えて、やりたいことを問われると「まずは肘の検査からなんで、ちょっとまだ終わった感じがしないんですよね。なんでそれを見て大丈夫そうだったらゆっくりしたいです」。最後の取材対応は笑いで締めくくった。





