U18侍サヨナラ王手 最後は満塁スクイズで1試合残し決勝進出 タイブレークで4点ビハインドから大逆転

 9回、サヨナラのホームを踏み大喜びの為永(撮影・間宮涼)
 パナマに勝ち、喜ぶ岡部(左奥)ら日本ナイン
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 「U18W杯・2次リーグ、日本6-5パナマ」(12日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 2次リーグが行われ、日本は延長九回タイブレークの末、パナマに6-5でサヨナラ勝ちし、2次リーグ1試合を残して無敗で決勝進出を決めた。韓国に勝った米国と14日に頂点を争う。延長八回に4点を勝ち越されたが、阿部葉太外野手、奥村凌大内野手、為永皓内野手(いずれも3年・横浜)の3連続適時打で追い付き、九回1死満塁から岡部飛雄馬内野手(3年・敦賀気比)がサヨナラスクイズを決めた。2次リーグは2組に分かれた1次リーグでの当該対戦成績を持ち越し、別組だった3チームと対戦。日本は4勝となった。

 為永の口が動いた。「落ちてくれ、落ちてくれ!!」。1点差に迫った延長タイブレークの八回1死一、二塁。逆方向へしぶとく運んだ白球には執念が乗り移った。左翼線へ落ちると、二走・阿部が生還。4点ビハインドを土壇場で追いついた。

 「横浜での平塚学園戦が頭に浮かんで、『いけるな』と思いました」

 為永が逆転サヨナラ勝利を飾った今夏神奈川大会・準々決勝を想起したのは、4点を追った延長八回1死満塁の場面だ。打席には、同戦でサヨナラ打を放った主将の4番・阿部。初球の変化球を右前にはじき返し、まずは1点を返した。なおも満塁では、奥村凌が2点適時打をマーク。最後は為永が殊勲の一打を放ち、“横浜トリオ”で意地の同点劇を演じた。

 「逆境に立たされても諦めずに、やってきたことを信じてプレーすることは横浜高校で学んだ。それが日本代表の舞台でも通用しているのかなと思います」。小倉全由監督(68)も「オールジャパンで、選手たちのつながりで打った。横浜高校でしっかり鍛えられた土台がある」とたたえた。

 5-5の延長九回1死満塁では岡部がスクイズを決め、三走・為永がサヨナラの生還。劇的勝利で2大会連続の決勝進出を決めた。対戦相手も11日の2次リーグ初戦で勝利した米国に決まり、「絶対に勝つ気で来ると思うので、その気持ちを上回れるように」と為永。名門の誇りも胸に、2連覇達成へ挑む。

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