オリックス・山下舜平大 圧巻奪三振ショー 今季初登板初先発で5回11K2失点「次につながる投球できたかな」
「オリックス3-2日本ハム」(7日、京セラドーム大阪)
今季初登板初先発のオリックス・山下が復帰早々、圧巻の“奪三振ショー”を披露。強力日本ハム打線に5回91球を投げて3安打11奪三振、2失点…と即白星とはいかなかったが、チームの3連勝に貢献して怪物の片りんは見せつけた。
「久しぶりで多少力んでいる部分もあったが、途中で修正できた。満足はしてないけど、次につながる投球はできたかなと思う」。この日、自慢の真っすぐは最速157キロをマークし、試合開始から4者連続三振に仕留める最高のスタート。だが、二回2死から2者連続四球、暴投でピンチを招き、田宮の先制打、五回には清宮に一発を許した。計4四球と制球には苦しんだものの、毎回三振の山を築き、存在感を発揮した。
試合前には元同僚で先輩のドジャース・山本がノーノー寸前の好投を展開。「アップより優先して見てました(笑)。緊張してたんですけど、アレを見てほぐれました」と“ヨシノブ効果”もあったという。
2023年には新人王を獲得し、大器として期待されたが、5年目の今季は開幕前に腰のコンディショニング不良を発症。7月8日の育成試合で実戦復帰し、2軍では4試合先発を務めて今回の復帰となったが、1軍に戻るのに半年かかった。
それでもAクラス堅守を目指すチームにとって山下の戦列復帰は大きい。岸田監督は「状態も良さそうで、また次も楽しみ。頼もしい」と目を細めていた。





