夏の甲子園 沖縄尚学が夏初の決勝進出!エースが攻略されても打線が奮起 比嘉監督「ミスした者が取り返す」「精神力の強さを感じた」

 「全国高校野球選手権・準決勝、沖縄尚学5-4山梨学院」(21日、甲子園球場)

 沖縄尚学が逆転で山梨学院を下し、同校初の決勝進出を決めた。

 2年生エース・末吉が降板に追い込まれるなど、六回表を終えて3点のビハインドを背負う苦しい展開。自慢の守備にもほころびが出た。それでも六回裏、先頭の宜野座が左中間二塁打を放つとここから3連打で1点差に迫り、敵失で試合を振り出しに戻した。

 そして七回、2死から宜野座が左越えの三塁打で再びチャンスメークすると、続く比嘉が右前に勝ち越し適時打を放ち、試合をひっくり返した。スタンド全体からわき起こった指笛は鳴り止まず、攻撃が終わると大きな拍手が球児たちに降り注いだ。

 六回途中からリリーフした新垣は山梨学院打線を無失点に抑え、流れを渡さず。九回も2死一、二塁のピンチを切り抜けた。比嘉監督は「末吉が初回からあまり良い状態ではないと見えていたので、荒垣には100超えたくらいから交代すると伝えていた。よく抑えてくれた」とたたえ、「的を外すピッチングができたんじゃないかなと思います」と言う。

 六回までに3点リードを許す展開。指揮官は「点の取られ方も悪かったのですが、ミスした者が取り返す。精神力の強さを感じた」と語り、「ここまできたら気持ちだったんじゃないかなと思います」とたたえた。決勝へ「もう僕は祈るだけ。バッテリー中心の守り勝つ野球を。ミスしても勝てたことをプラスに考えて」と力を込めた。

 沖縄県勢としては2010年の興南以来となる決勝進出。スタンドの大歓声と指笛が鳴り止まず、比嘉監督は「本当に多くの皆様の声援の力が、生徒の力を引き出してもらって感謝してます」と感謝していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス