夏の甲子園 県岐阜商の横山温大「やり切った」「胸を張って岐阜に帰りたい」涙は見せず 左手指欠損のハンディ乗り越え
「全国高校野球選手権・準決勝、日大三-県岐阜商」(21日、甲子園球場)
県岐阜商の横山温大外野手は「一番はやり切った。胸を張って岐阜に帰りたい」と涙は見せなかった。
二回、無死一、三塁の好機で名前がコールされると大歓声がわき起こった。内角低めのスライダーをきれいにすくい上げて右翼への犠飛。「絶対に追いつくぞと言う気持ちで、自分のバットでなんとしても追いつくぞという気持ちで食らいつきました」。試合を振り出しに戻す一打だ。
その後はきれいに捉えた打球も野手の正面を突き、相手の野手に阻まれる場面も。今大会、全5試合で安打を放つことはできなかったが、「たくさんの歓声が聞こえてきてありがたいです」と話した。先天性の左手指欠損というハンディを抱えながら、全国の球児に勇気を与えるプレーはファンの胸を打った。




