広陵 中井哲之監督と中井惇一部長が交代 23日からの秋季大会は新体制で

 広陵・中井哲之監督
 広陵・中井惇一部長。右は中井哲之監督
2枚

 部内暴力に関する情報が交流サイト(SNS)で拡散して夏の甲子園の出場を途中で辞退した広陵の中井哲之監督と中井惇一部長が交代することが21日、分かった。

 後任監督は野球部でコーチをしている松本健吾氏が務める。23日から始まる秋季大会には新体制で臨む。

 広陵の一連の問題の発端は1月に部内で発生した暴力事案。寮で禁止されているカップラーメンを食べた当時1年生の1人に対し、当時2年生の4人から頬をたたくなどの暴力行為があった。日本高野連は3月に審議し厳重注意処分としたが、従来の基準に則って発表はしなかった。

 夏の甲子園大会直前、被害者の保護者のものとされるSNSの投稿が拡散。暴力の内容や学校側の対応に批判の声が集まり、反響の大きさを重く見た学校側と高野連は6日夜になって、経緯や処分済みであることを公表した。

 SNS上では事案が非公表だったことを「隠ぺい」と断じるなど騒動は過熱し、さらに1月の件とは別の事案で被害を訴えている元部員の情報が新たに注目された。これを受けて学校側と高野連は7日の1回戦・旭川志峯戦後に、別の事案について第三者委員会で調査中であることを発表。対応が後手に回る中、関係者への中傷や同校生徒を追いかけ回す事案、寮への爆破予告など2次被害が生じる事態に発展した。

 広陵は9日夜に臨時理事会を開催し、辞退を決議した。同校の堀校長は野球部の体制については抜本的に見直す意向で、中井監督は学校側の調査が終わるまで指導から外れるとしていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス