横浜 春夏連覇“夢散” サヨナラ打浴びたエース奥村頼「球場の雰囲気がアウェーのようだった」 主将の阿部葉崩れ落ち号泣

 「全国高校野球選手権・準々決勝、県岐阜商8-7横浜」(19日、甲子園球場)

 沈黙が聖地を支配した。今大会最多3万6000人が息をのみ、異様な空気に包まれる。死闘の末についえた春夏連覇。2年夏から横浜の主将を背負ってきた阿部葉太外野手(3年)はスタンドへのあいさつを終えると、膝から崩れ落ちた。

 「春夏連覇を目指していた中で、できなかった悔しさがこみ上げてきた。申し訳ない」

 死力を尽くした。0-4を追いつくと、九回1死二、三塁は左翼手を代え、一、二塁間に野手を置く内野5人シフト。スクイズをしかけられたが、前進していた一塁手がグラブトスで本塁に送球しサヨナラを阻止した。タイブレークの延長十回1死一、三塁は再び内野5人シフトで失点を阻止。執念を見せ続けたが、延長十一回、エース左腕・奥村頼人投手(3年)がサヨナラ打を浴びた。

 「球場の雰囲気がアウェーのようだった」と奥村頼。村田浩明監督(39)も「球場の雰囲気がすごい変わって、そのプレッシャーを超えられなかった。相手が強かった」と息を吐いた。それでも「横浜に来て良かったと心の底から思っています」と阿部葉。「最強」を目指したチームが築いた“伝説”は、確かに聖地に刻まれた。

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