東洋大姫路・白鳥翔哉真 名前の由来は元阪神・桧山氏 桧山応援歌復活!作詞作曲した市野さんも駆けつけた 14年ぶり8強入り
「全国高校野球選手権・3回戦、東洋大姫路3-2西日本短大付」(17日、甲子園球場)
3回戦4試合が行われ、東洋大姫路が西日本短大付を3-2で下し、2011年以来14年ぶりの8強入りを決めた。元阪神・桧山進次郎氏を名前の由来に持つ、白鳥翔哉真(ひやま)外野手(3年)が勝ち越し&決勝の適時打をマーク。沖縄尚学は2年生エース左腕・末吉良丞投手が延長十一回を一人で投げきり、仙台育英に5-3で勝利。横浜は津田学園を5-0、県岐阜商は明豊を3-1で破り、ベスト8が出そろった。準々決勝は19日に行われる。
この一打にかけた。気合で振り抜いた東洋大姫路・白鳥翔哉真(ひやま)の快音に聖地が沸く。“本家”ばりの勝負強さを宿すその打棒は、誰にも止められない。
「エースが来たのでより一層気持ちが高まって打てました」
五回、同点としてなおも2死一、二塁。西日本短大付のエース・中野が登板し、闘志に火が付いた。低め変化球に食らいつき、決勝の中前適時打。3試合連続打点となった値千金の一打で、塁上で拳を握った。今大会7打点目で2000年の現西武・栗山巧(育英)ら3人が持つ兵庫県勢1大会最多9打点にも迫る。「平常心で」と4番にどっしりと座り、ここぞの場面で快音を鳴らし続けている。
父の一馬さん(49)が元阪神の代打の神様・桧山氏のファンだったことが名前の由来。打席では桧山の応援歌が鳴り響き白鳥は「楽しませてもらっている」と笑った。この日は同曲を作詞作曲した元阪神私設応援団の市野和則さん(59)がアルプスに駆けつけた。息子に教えられて白鳥を知り「(応援歌を)復活させてくれてこんなにうれしいことはない。息子を見る目です」と目を細め、聖地で聞く桧山の応援歌に一馬さんも「感無量です」と胸を熱くした。
14年ぶり8強進出を決め、次戦は沖縄尚学。6月の招待試合では0-1で敗れ、白鳥は末吉から2三振を食らった。「リベンジしたい」。難敵を打ち崩し、頂点に向かう。“ヒヤマ”よ、突っ走れ。




