横浜初の2年生が甲子園2完封!織田「駒橋さんの配球と野手の方々のおかげ」 食あたりで前日休養も九回志願の続投
「全国高校野球選手権・3回戦、横浜5-0津田学園」(17日、甲子園球場)
九回、横浜(神奈川)の攻撃中。打席へ立つ準備をした織田翔希投手(2年)は村田浩明監督(39)と肩を並べて言葉を交わした。「(奥村)頼人に代わるか?」。指揮官の言葉に珍しく“反抗”。「代えないでください」。己の欲のためではない。チームを勝利に導くため。いつだって、そうだ。
自己最速に迫る151キロを記録したが、長いイニングを意識して「7、8割の力感で」と球速よりキレ重視。緩急を駆使し六回まで二塁すら踏ませなかった。最大の危機だった七回1死一、二塁では、二遊間への痛烈な打球を奥村凌大二塁手(3年)が横っ飛びで止める好守。満塁となるも初球直球で遊ゴロ併殺に仕留め、ゼロを刻んだ。
9回106球で、8日の敦賀気比との1回戦に続く完封。2年生が甲子園で2度の完封勝利を挙げるのは同校初だ。それでも「駒橋さんの配球と野手の方々のおかげ」と感謝の言葉が先行した。
新チームの公式戦連勝が27で途切れた今春の関東大会後、指揮官から改めて説かれたことがある。「投手はキャッチボールが命だぞ」。いつの間にか、おろそかになっていた“原点”を再確認した。「グラブを通り越して奥に突き刺さる球」を理想に、練習の度に回帰する。
実は15日に食あたりの症状があり、16日は休養。だが、予定されていた先発を変更しないよう志願した。「春夏連覇を目指しているので、この一戦は通過点」と織田。2008年以来の夏8強にも、ガッツポーズは控えめだった。
◆横浜2年生投手の甲子園完封 織田翔希投手が2年生では同校初の1大会2完封。2年生の完封は73年春の永川英植以来2人目。松坂大輔は2年時に出場はないが、1998年の3年時に春3度、夏3度の完封で春夏連覇を達成。
◆織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日生まれ、17歳。福岡県北九州市出身。185センチ、76キロ。右投げ右打ち。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。憧れの投手は松坂大輔。




