「打者はメリットしかない」セ・リーグのDH制導入 投手のメリットは? 両リーグ経験の谷佳知氏が解説
プロ野球のセ・リーグが4日、東京都内の理事会で、2027年シーズンから指名打者(DH)制の採用を決めた。オリックス、巨人で19年にわたって外野手として活躍したデイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「打者にとってメリットしかない」と断言。自身の経験も踏まえて「大きなプラス要素」と説いた。
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私も現役時代に指名打者で出場した経験があるが、導入は打者にとってメリットしかない、と言ってもいいと思う。
打撃に秀でているが守備面に課題があるという選手はこれまでパ・リーグ向きとされてきたが、来季以降はセ・リーグでも需要が高まる。新たな働き場所を得て、輝く選手が必ず出てくるし、ドラフト指名の可能性が高まるアマチュア選手もいるだろう。
主力野手のコンディション管理という面でもプラスがある。
私はオリックス時代の2005年、右足首と左脇腹を痛めていた影響でコンディションが万全ではなく、指名打者で25試合に出場した。疲れがたまらないように、という当時の仰木監督の配慮で定期的に指名打者で出場したが、守備に就かず打撃に専念できると翌日の疲労度が全く違う。とても有りがたかったし、今でも感謝している。同じような経験をする選手が今後、セ・リーグでも多く出てくるように思う。
投手にとっても投球に専念でき、打順が回ってきて代打を出されるという戦術面での交代がなくなるのはメリットだろう。なにより投手相手に投げる必要がなくなるのは、心理面でとても大きいのではないか。
投手に打たれる、四球を出すことを恐れて、制球を乱す投手をたくさん見てきた。これからは試合の終盤に、簡単に三振をする投手の姿を見ることもなくなる。常に気が抜けない「全力勝負」が行われることも、大きなプラス要素だろう。





