花巻東・佐々木洋監督がDH制について「全ての面ですばらしい」「個性を生かせる」 きょう理事会で承認へ
5日に開幕する第107回全国高校野球選手権に出場する岩手・花巻東が1日、甲子園練習に参加。佐々木洋監督(50)が来春から導入される見込みの指名打者(DH)制について好意的な意見を明かした。
「良い取り組み。安全面、出場機会、教育的配慮から見ても、全ての面ですばらしいと思う」と指揮官。打撃の良い投手の起用に関して「悩ましいところはありますけど」としつつ、今夏の岩手大会決勝で2年生の萬谷堅心投手が終盤に足をつりながらも完投勝利をしたことに触れ「萬谷は打撃も良くて何回も塁に出たりしていたので、投手の負担は多いと感じますし」と投手の負担軽減をメリットの一つに挙げた。
また「個性を生かせる」という言葉を強調。「教育者としても一人でも多く試合に出してあげたい気持ちもある。守備が苦手で打撃が良い生徒もいますし。代走の選手が貴重になるかもしれない。選手の可能性を広げられるし、戦い方や練習方法も変わってくると思う」と前向きに捉えた。
DH制は、この日行われる日本高野連の理事会で承認される方向。米大リーグや日本のパ・リーグ、国際大会や国内アマチュアの大半で採用されている。大学では、東京六大学連盟と関西学生連盟が来年からの導入を今年決め、全日本大学連盟加盟の全連盟に広がった。




