東京六大学野球が26年DH制導入 早大・小宮山監督「高校生の勧誘にはメリット」 ビデオ検証は今春から導入
創設100周年を迎える東京六大学野球連盟は10日、都内で理事会を行い、来年リーグ戦から指名打者制(DH制)を導入することを発表した。
内藤雅之事務局長(63)は「昨年あたりから監督の中でご相談をいただいて、メジャーリーグも全て指名打者制になっていますし、卒業生の進むところ(社会人野球など)が採用していることも含めて」と説明した。
ロッテやメッツなどで活躍した早大の小宮山悟監督(59)は「ずっと投手が打席に立つ野球をやってきたことを諦めることは残念」としつつ「世の中の流れですから、やむを得ない。高校生の勧誘にはメリット(打力に特化した選手を獲得できる)」と言及。オリックスなどで活躍した法大・大島公一監督(57)は「選手が多様に起用できるので歓迎しています」と肯定的に捉えた。これまで、全日本大学野球連盟に加盟している連盟でDH制を採用していないのは、東京六大学と関西学生のみだった。
併せて、今春からビデオ検証を導入することが発表された。規定はNPBのリプレー検証とほぼ同様だが、権利は1試合につき1回。成功すれば権利は残る。東京六大学などで審判員経験がある明大の戸塚俊美監督(60)は「賛否両論あったと思うが、今回は審判さんからも声が挙がったということで、これで進めていくしかない」と話した。節目の1年を迎え、新たな歴史が刻まれる。




