ソフトバンク・山川 豪快アーチで9連勝 首位攻防初戦とって今季初首位浮上「油断することなく、明日も集中したい」

 「日本ハム2-5ソフトバンク」(29日、エスコンフィールド)

 ソフトバンク・山川が1-1の四回に16号3ランを放ち、1分けを挟み5年ぶりの9連勝を大きく引き寄せた。チームを今季初の首位に導いた主砲は「油断することなく、明日も集中したい」と力を込めた。

 1死から柳町、近藤の連打で一、二塁とすると、甘く入った初球の変化球を逃さなかった。高い弾道で左越えに運び「うまく反応できた。少し詰まったが、良い打ち方ができた」と自賛した。

 今季は極度の不振から5月中旬に4番を外れ、交流戦中は2軍での再調整も強いられた。打撃フォームの試行錯誤を繰り返す中で「今年は定まらなくてもいいかなと。それより相手が投げてきた一球一球に集中すること」と原点に戻った。

 無心で打席に立ち、球宴後は3試合で2本塁打。昨季も後半戦にアーチを量産してチームの首位快走を支えた本塁打王が、新たな心境で優勝争いに向かっていく。

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