叡明が初優勝 1月に異例の監督不在練習「自立」テーマに選手ら成長

 「高校野球埼玉大会・決勝、叡明5-2昌平」(27日、大宮公園野球場)

 3度宙に舞った叡明の中村要監督(51)は「夢のようです」と言葉を絞り出した。「一試合一試合落ち着いて、自分たちのやるべきことをその場面場面に応じて理解し、しっかり動いてくれた結果」と選手を評した。

 恐怖の8番打者が試合を決めた。六回、同点としてなお1死満塁。先制打を放った細沼慶聡内野手(3年)が決勝2点適時打。「(先発の)増渕を楽にするっていう気持ちで、自分が打つ気持ちでした」と胸を張った。

 チームが危機を迎えたのは1月だった。ミーティングで中村監督から「この期間に変わんないともう終わるぞ」と宣言され、以降は異例の監督不在の練習となった。主将の根本和真外野手(3年)は「その要因が自分たちの緩み。甲子園に出るようなことも本心で思えている状態ではなかった」と明かす。

 監督不在の中「自立をテーマにおいて、一人一人がどういう姿勢で練習だったり、私生活だったりを送るべきなのかを考えた」と言う。その姿勢に約3週間後、監督は復帰した。「苦しい期間でしたけど、成長するポイントになる期間だった」と根本は言う。苦難を乗り越えて大人になった選手が戦国埼玉の頂点をつかんだ。

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