山村学園が準決勝敗退 プロ注目の二刀流・横田、気温36度の中で11回169球熱投も…十一回に一挙5失点で力尽きる ベンチで号泣、指揮官も涙「試合展開的に代えられない」

 10回、タイブレークの攻撃を1点に抑え雄たけびを挙げる山村学園・横田(撮影・園田高夫)
 粘り勝ちで決勝に駒を進めた叡明ナイン(撮影・園田高夫)
 力投する山村学園・横田(撮影・園田高夫)
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 「高校野球埼玉大会・準決勝、叡明12-8山村学園」(25日、大宮公園野球場)

 春夏通じて初の甲子園を目指す山村学園が準決勝で敗退した。

 プロ注目の二刀流・横田蒼和は気温36度の中、11回を一人で投げきり、169球13安打12失点12奪三振。打っては3番として一時逆転につながる二塁打を放つなど、4打数1安打だった。最後は延長十一回に5点を失い、直後の攻撃では三ゴロで併殺打。ヘッドスライディングで顔を泥だらけにしながら、主将で3番、エースナンバーを背負った大黒柱の夏が終わった。

 横田は二回に2点を先制されるも、四回には1死から自らが二塁打で好機を演出してそこから一挙に3得点。逆転に成功したが、六回だ。叡明の青木柚吾選手に逆転3ランを被弾すると、七回にも1点を失った。

 打線が九回2死まで追い詰められたが、4番畠山の2点適時打で土壇場で同点で延長戦へ。

 タイブレークの十回は互いに1点ずつを奪い決着つかず。十一回は4連続適時打を浴びて、5点を失い、試合を決められた。

 試合後、横田はベンチで泣き崩れた。岡野監督は「試合展開的に代えられない。横田と心中です」と涙した。

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