東大阪大柏原 大阪桐蔭破った!14年ぶり2度目の夏切符 元プロ土井監督男泣き「やったぞー」
「高校野球大阪大会・決勝、東大阪大柏原6-5大阪桐蔭」(27日、GOSANDO南港野球場)
東大阪大柏原の土井健大監督(36)は男泣きして、ナインを力強く抱きしめた。大阪桐蔭を倒してつかんだ2011年以来、14年ぶり2度目となる夏の甲子園切符。履正社を経て、オリックス、巨人でプレーし、2018年に就任した指揮官は、優勝インタビューで両手を突き上げてシャウトした。
「やったぞー」
3時間超の死闘の末、大金星を手にした。4点リードで迎えた七回、押し出し四球などで一挙4失点し同点。ただ、延長十回タイブレーク1死二、三塁で英賀真陽外野手(3年)が三塁線を破る勝ち越しの2点適時二塁打をマーク。その裏に1点を返されながらも逃げ切って歓喜の輪を作った。
指揮官の“非情采配”でチームはまとまった。大会前まで自分の結果を優先する選手が多く、勝敗は二の次。団結力を高めるべく、土井監督は初戦で賭けに出た。感情の起伏が大きかった主力の田村瑛彗内野手(3年)をスタメンから外した。「いらない邪念で野球をしてほしくなかった」と起用でメッセージを送り、田村含めた3年生は改心。勝つごとにチームプレーは浸透し、一丸で頂点をつかんだ。
指揮官は胴上げで3度宙に待った後に落とされ「あとでやり返します」と笑顔。時には厳しい言葉をかけながらも、選手に慕われる指導力が実を結んだ。「あとは好きなようにやったらいい」。悲願の聖地で東大阪大柏原ナインが暴れ回る。





