東大阪大柏原が大阪桐蔭を撃破!延長タイブレークの死闘制し14年ぶり夏の甲子園 選手がベンチ前で泣き崩れる 元巨人・土井監督も「やったぞー!!」と涙
「高校野球大阪大会・決勝、東大阪大柏原6-5大阪桐蔭」(27日、GOSANDO南港野球場)
東大阪大柏原が延長タイブレークの末、大阪桐蔭を下した。ロッテ・石川慎吾を擁した2011年以来14年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。
4点リードを追いつかれて迎えた延長十回、1死二、三塁から英賀真陽外野手が三塁線を破る2点二塁打を放って勝ち越しに成功。その裏、大阪桐蔭の反撃を封じて3時間超の熱戦に終止符を打った。
試合は二回2死一、三塁で東大阪大柏原の先発・川崎龍輝投手(3年)が右中間への先制2点適時二塁打を放ち、いきなりリードを奪った。森を3回でマウンドから降ろすと、代わった中野大虎投手(3年)からも六回2死一、三塁から連打で2点を追加。4点リードを奪って主導権を握った。
川崎は二段モーションを交えた緩急を生かした投球で大阪桐蔭打線を翻弄(ほんろう)。初回から三回までは毎回得点圏に走者を許すも粘投。五回までわずか2安打しか許さず。テンポよくアウトを築いた。
ただ、七回1死満塁から金光亮哉投手(3年)にスイッチするも押し出し四球。後を継いだ内畑谷大河投手(3年)も押し出し死球などで3点を失い、試合を振り出しに戻された。
九回は相手の失策を絡めて1死二、三塁とし、スクイズを敢行するも打者が空振り。勝ち越しの絶好機を逃したが、延長戦でゲームを決めた。校歌斉唱では選手達が涙を流しながら歌うシーンもあり、スタンドへのあいさつを終えるとベンチ前で泣き崩れた。
前回甲子園に出場した2011年決勝では藤浪擁する大阪桐蔭を撃破していた。履正社からプロに進んでオリックス、巨人でプレーした土井健大監督(36)は2018年の就任以降初の甲子園出場となった。
優勝インタビューでは「やったぞー!!」と絶叫。「本当にありがとうの一言です。柏原高校らしく粘り強く戦えたらいいかなと思います」と涙を浮かべた。





