高津監督の評価は「やっぱり厳しい」 ヤクルト成田オーナーきっぱり 今季途中の解任否定も来季以降は未定
プロ野球のオーナー会議が14日、東京都内で行われ、出席したヤクルト・成田裕オーナー(73)が、今季1年契約の高津臣吾監督(56)について言及した。チームが12球団ワーストの借金26で最下位に低迷する中、途中解任などはしない従来通りの方針は示したが、指揮官の評価は「厳しい」とはっきりとした口調で明言した。
穏やかな表情で淡々と語っていた成田オーナーの口調が鋭さを増したのは、今季のチーム、高津監督の評価について質問された時だった。
「監督ですか?それはやっぱり厳しいでしょう。ご本人が、そこら辺は一番いろいろ考えているところでしょうから。いい時もあれば悪い時もある。しょうがない。勝負事なので」と指摘した。
高津監督は2年連続5位にあえいだ昨季が2年契約の最終年。昨年9月に続投が発表され、新たに1年間の契約延長で合意していた。
21、22年にリーグ連覇を果たしたが、就任6年目の今季は村上ら主力の故障者が続出。最大のウイークポイントだった投手陣は先発を固定できず、開幕投手に指名した奥川は8試合の登板でいまだ0勝だ。ブルペンも不安定な状況が続く。チーム防御率3・55と同打率・222はリーグワースト。13日・阪神戦(甲子園)で両リーグ最速の50敗目を喫して借金26となり、5位・中日に9・5ゲーム差の最下位に沈んでいる。
6月には林田哲哉球団社長が今季途中での高津監督の解任などを否定し、「最後まで務めていただく約束で監督をしていただいている」と明かしている。この日、成田オーナーも「今年は1年そういう形でいくんじゃないかなと思います」と同調し、今季は全うさせる方針だ。来季以降については「中長期的な視点で見据えながら考えていく必要がある」と球団のビジョンを説明した。





