日本ハム・新庄監督“完投王国”の目標上方修正 「サーティーワンにしようかな」21→31 エース伊藤がリーグ再開初戦で先陣

 日本ハムは26日、リーグ戦再開初戦となる27日の西武戦(ベルーナ)に向け、北海道から移動した。新庄剛志監督(53)は“完投王国”の目標を上方修正。目下チーム14完投は12球団断トツ。シーズンで21に設定していた数字を「超えそうじゃないですか?31の間違いかな。“完投王国31”。サーティーワンにしようかな」と笑顔で上乗せした。

 現在は伊藤と金村が4、北山が3、山崎、加藤貴、古林睿煬が各1完投。指揮官は「前の年(23年)が8で(24年が)11で、次21くらいかなと思ったけど、もう14まで行っちゃっているから。今で14は大したもの。いい意味で計算が外れました」と頼もしげに目を細めた。

 さらに「加藤君、山崎君で2つぐらい、北山君もあと5、伊藤君は8ぐらいできそう」と皮算用。「斎藤(雅樹)さんは11連続完投とかしていたから。でも、そのぐらいの気持ちではやってほしい。北山君、金村君、伊藤君も。そういう気持ちになっているか。相手との勝負じゃなくて、味方との勝負になっている。それがまたいい。投げるコツっていうのを何回もやらせているから。染みついてはいる」と期待を込めた。

 チームは26日、リーグ戦再開初戦となる27日の西武戦(ベルーナ)に向け、北海道から移動。リーグトップの7勝を挙げている伊藤が先陣を切る。20日の中日戦で今季初完封。その後、新庄監督から届いた「あと何回完投してくれる?」とのメッセージに「あと6は確実にします」と返信したという。「10完投は一つ今年の目標にしているので」とサラリと言ってのけた。

 再開初戦、今季初登板の西武戦、今井とのエース対決と舞台は整った。伊藤は「そういうピッチャーに勝ててこそ。大きな意味を持つ1勝にできるように、チームに勢いを持って来られるようにしたい」と気合十分。弾みをつける白星と今季5完投目に照準は定まっている。

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