「中日０－１日本ハム」（２０日、バンテリンドーム）

　日本ハムが今季１２度目の完封勝ちで２連勝。貯金を今季最多の１３とした。先発の伊藤は今季初完封でハーラー単独トップとなる７勝目。１５０キロ台の直球と多彩な変化球をていねいに配し、中日打線に三塁を踏ませず、今季４度目の完投となった。

　試合後、新庄監督は伊藤の称賛。先日のＤＭのやりとりを明かし「大海が投げる時は１点あれば十分ですよっていうピッチングをみせるのでみといてくださいってきました。僕は『嘘やん』って絵文字を送っておきました。でもそういうやりとりがありました」と笑いつつ、「そりゃみんな、いい投球して負けていられない。俺が投手陣を引っ張るという気持ちが強い子なんで。きょうはなんとしても、完投、完封したかったと思う」と、うなずいた。

　これで両リーグ断トツのチーム完投数は１４（伊藤４、金村４、北山３、山崎福也１、加藤貴１、古林１）に。「キャンプ前から先発投手には完投。最後まで投げろと（意識させてきた）。やっぱり楽しくないですか？きょうも最初に投げた投手が最後まで。そういうプロ野球に戻ってほしいなという意味でも」と想いを明かし、今季の目標数字も公表。「完投王国２１。２１してほしいんですよ。今年は。僕の中では２１という数字を目標にしている」と、見据えていた。