山本昌氏 代名詞「スクリューボール」習得に星野仙一さんの一声 「体力があって、野球下手なやつ行け!」
フジテレビ系「ジャンクSPORTS」が14日に放送された。
この日のテーマは、ともに名将として、野球界を盛り上げた星野仙一さんと仰木彬さんを特集した。
星野さんが指揮をとった中日ドラゴンズで投手として活躍した山本昌氏がゲスト出演。山本氏は、球界屈指の切れ味を誇ったスクリューを武器に200勝を達成した大投手だが「クビかどうかの瀬戸際だった」という5年目を回想。「俺も最後(のつもりで)、頑張ろうと。今シーズン頑張ろうと。オープン戦の開幕投手に指名されたんです。喜び勇んで投げたんですよ。初回に8失点KOされたんです」と振り返った。
「その後、星野さんから『キャンプ地に帰ってって死ぬまで走っとけ!』と。4時から9時まで5時間。一人で走ってたんです。その後に星野監督の部屋に行け!と。『あ、やられる』と思ったんですけど」と頬を撫でながら当時を述懐した。
鉄拳制裁を覚悟しながら監督室を訪れた山本氏だったが「優しく(星野さんが)『お前、もう今年はいいからアメリカに留学しなさい』と。それっきりです」と振り返った。
山本氏は、将来性を期待されての米留学ではなく「当時、ドジャースと(中日の)提携が始まって、交換留学しなきゃいけないってことで。でも、今からシーズンじゃないですか?日本で使えるやつは置いとかないかんですよ。『そこそこ体力があって、野球下手なやつ行け!』っていう…」と苦笑。
つづけて「ただ、僕はそこで、スクリューボールを覚えて。すごく成績が良くなって」と、のちの代名詞となる強力な武器は星野さんの鶴の一声と米留学で手に入れたことを明かしていた。





