松井秀喜氏「ありがとうございます」というよりも「これからもまた、よろしくお願いします」【一問一答】
3日に肺炎のため死去した巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの葬儀・告別式が8日、東京都内で非公開で営まれ、愛弟子で元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(50)、ソフトバンク・王貞治球団会長(85)ら関係者96人が参列した。弔辞で涙をこらえて思い出を語った松井氏は別れの言葉は告げず「今後も引き続き、よろしくお願いします」と恩師を送り出した。7日には通夜が行われ、126人が参列。多くの人々に愛された「ミスタープロ野球」との別れを惜しんだ。後日、お別れの会が開かれる。松井氏の一問一答は以下の通り。
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-どのような心境できょうを迎えたか。
「言葉にするのは難しいんですけれども、きょうは、やっぱり、監督なんでね、笑顔で送り出したいと。そのことだけを意識しました」
-弔辞で「監督」と呼び掛けていた。
「私とジャイアンツとの縁、またジャイアンツで過ごした日々、すべてが監督と共に歩んできた道でしたので。『監督』以外ないですよね」
-改めて監督への思いを。
「私にね、たくさんのことを授けてくださいました。また、たくさんの時間を共有してくださいました。本当に、感謝しかないです。これは紛れもない事実です。ただ自分の心の中では、まだまだね、これからも監督にね、いろいろ問いかけたいな、と。その時に監督に答えてもらわないと、という気持ちがあるので。『ありがとうございます』というよりも、『これからもまた、よろしくお願いします』っていう、私はそういう気持ちでいます」
-最後、ご家族やOBの方々とお見送りができた。
「監督がね、きょう落ち着かなかったんじゃないかなと思いますけどね。一緒にプレーした選手の方々、監督として指導した方々、たくさんいたので。みんながみんなの、それぞれの『長嶋茂雄』っていうのがあったと思うんですけど、それに監督は一人一人に答えていたんじゃないですか?忙しかったんじゃないですかね」





