「ヤクルト２－１中日」（２７日、神宮球場）

　中日・金丸は６回を投げ切り、３安打１失点（自責０）。またもプロ初勝利はお預けとなったが、３度目の先発でも堂々たる投球を見せつけた。「高めにしっかり投げられたのが大きかった。球数が増えてきた中でも、衰えることなく力強く投げられた」と振り返った。

　先制を許したのは４回。２死からオスナに左前打を浴び、続く内山の打席で二盗を決められた。初めて得点圏に走者を背負うと、内山に５球目のスプリットを左前に運ばれた。左翼・川越のファンブルが重なり、二走・オスナが生還。ワンチャンスをものにされた。

　３試合登板で防御率は１・５０。３戦連続でクオリティースタート（ＱＳ、６回以上自責３以下）を達成した。勝利が伴わないもどかしい現状にも「自分のやるべきことは試合をつくること。ゼロで抑えられたら勝てるようになると思うので頑張ります」と前を向く。

　「３試合投げてきて、体への反動も分かっている。（登板間隔を）空けなくてもいい感覚がある。次に向けてしっかり準備する」。黄金左腕の奮闘は続く。