大阪桐蔭が14度目V プロ注目の中野が2失点完投 「決勝で負けた悔しさを決勝で」履正社に雪辱
「春季高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭6-2履正社」(18日、GOSANDO南港野球場)
大黒柱が投打で躍動した。大阪桐蔭が履正社を下して2022年以来3年ぶり14度目の春季大阪大会優勝。阪神など7球団のスカウトが視察する中、プロ注目で主将の中野大虎(だいと)投手(3年)が9回9安打2失点で完投勝利を挙げた。
三回に先制を許すなど、初回から四回まで毎回安打を許す苦しい立ち上がり。それでも要所を締め、140球の力投で最後までマウンドを譲らなかった。打っては2点リードの八回1死一、二塁で左越え2点適時打をマーク。「決勝で負けた悔しさを決勝でやり返そうと思っていた」。昨秋大阪大会決勝。3-8で敗戦と苦汁をのまされた履正社に雪辱を果たした。
今春は6年ぶりにセンバツ出場を逃した。「先輩たちがつないできてくれたものがある。自分たちも良い成績をつなげる気持ちでやっている」と、名門の主将とエースの責務を担う中野。プライドを胸に長い冬を越え、結果で強さを示した。
「近畿大会でも勉強して、夏に挑戦したい」と西谷浩一監督(55)。夏の大阪大会でも頂点をつかむべく、研さんを積んでいく。