日本ハム・新庄監督 万波は「守備のスランプ」自身の経験談まじえて助言 五十幡の好守は大絶賛「めちゃくちゃ助かった」

 オリックスに勝利し、新庄監督(左)は伊藤を祝福する(撮影・山口登)
 4回、万波は森(手前)の打球処理にもたつき三塁まで進まれる(撮影・西田忠信)
 4回、森の打球処理にもたつき三塁まで進まれ肩を落とす万波(撮影・西田忠信)
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 「オリックス3-7日本ハム」(6日、京セラドーム大阪)

 日本ハムが清宮、万波、野村の3発も飛び出して快勝。貯金3とした。

 エース・伊藤が7回1失点で4勝目。首位オリックス打線を封じ、新庄監督も「いつも通り素晴らしいピッチングをするなあ」とうなずいた。

 失点は右翼手・万波の失策が絡んだ。森の右前打を後逸。三塁への進塁を許した。直後、中川に適時打を浴びた。万波は前日の同戦でもフェンス間際の飛球を落球(記録は二塁打)。決勝点を献上していた。

 守備の名手にまさかのミスが続いたことに、新庄監督は「エラーが続くと肘から下が硬くなる。今は守備のスランプ。これはいいプレーが続けば直ってくる。とにかく力を抜くこと」とフォローしつつ、助言を送った。

 外野のスペシャリストとして、経験談も添えた。「僕も昔、1000回捕って、一回ジャンプしてナイターのライトが目に入って落としたことがある。その瞬間、8万人くらいから『ジャンプして捕るからや』と。何千回と捕ってるのにその一個だけで。『ふざけて取り過ぎや。小学生に悪影響や』と」と苦笑いを浮かべて振り返った。

 ただ、パフォーマンスのような新庄監督の捕り方には、理由もあった。「僕はその捕り方が理にかなっていると思っているから。見た目は良くないかもしれないけど、理にはかなっている。ソフトに球を捕るように。万波君はフワッとジャンプして捕ったら終わり。硬くなるから土手に当たる」と、指摘した。

 この日は、4点リードの六回2死一塁。森の打球を背走しながらキャッチした中堅手・五十幡の好プレーもあった。新庄監督は「森君の大きな当たりを五十幡君がよく捕ってくれました。あれが抜けていたら流れが変わっていたと思うし。めちゃくちゃ助かりました」と絶賛した。

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