巨人 今季虎&鯉に8戦全敗 八回1死満塁勝ち越し奪えず、直後好調・田中瑛4失点 阿部監督「技術がない」打線5番以降が無安打

 「阪神6-2巨人」(26日、甲子園球場)

 先手を取り、追いつかれてなお勝ち越し、それでも負の流れは止まらない。巨人・阿部監督が「あそこがすべてだった」としたのは、同点の八回の攻撃だ。

 1死から吉川が三塁への内野安打で出塁。岡本が左翼線二塁打で続き、甲斐の申告敬遠で1死満塁の好機を得た。だが、キャベッジの痛烈なライナーは遊撃・小幡の好守に阻まれ、続く代打・大城卓も遊ゴロで勝ち越し点は奪えず。

 「あそこで点を取れなかったのが、イコール負けみたいな流れになってしまった」。直後の八回裏は1死から森下の遊ゴロを泉口が一塁へ悪送球で二進を許し、好調の佐藤輝を申告敬遠するも、大山に三塁線を破られる適時二塁打を打たれて勝ち越しを許した。

 さらに続く前川も申告敬遠で塁を埋めたが、坂本が左越えの2点適時二塁打。ここまで抜群の安定感を見せてきた田中瑛を投入するなど必死の采配も、計4失点。負の連鎖は止められなかった。

 打線は5番以降が無安打だが、故障や不振で丸や坂本らを欠く中、効果的な打線のてこ入れも難しい。指揮官も「みんな必死でやっているけど、技術がないってことじゃないですか」と攻撃陣の奮起を促すしかない。

 阪神戦で開幕から5戦5敗は77年ぶりの屈辱。シーズン序盤とはいえ、宿敵相手にこれ以上の負けを重ねるわけにはいかない。「明日も総力戦で、必ず勝って帰りたい」。王者の意地で、1つの勝利を全力で取りに行く。

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